カテゴリー: 小説

猫のため息は冷たい

猫のため息は冷たい。 元彼が言ってたっけ、 耳に大きな穴…

空に落ちる

 靴紐を結ぼうとしたんだっけ。  買ったばっかりのスニー…

点々

私は選んだはずだった、眠たい目をした君を。私は選んだはず…

回る

空が暗い、いまにも溢れそうな雨。満杯のコインランドリー、…

受話器

広い街中を抜け海沿いを歩く。補正された街路樹通りを抜ける…

黒点

 家に帰ると見慣れた寝室に見知らぬ男が立っていた。寝室は…